環境
・macOS Big Sur
・Python3.8
組み込み型のメソッドを一覧にしました。なお、説明は概要のみ記載しています。引数の設定等、詳細は公式ドキュメント等を参照してください。
追加、(結合、分割)、削除、(変換)、検索、(書式)、並べ替え、複写、抽出、集合演算
文字列メソッド
変換
- capitalize():最初の文字を大文字にし、残りを小文字にした文字列のコピーを返す。
- casefold():文字列を小文字にしてコピーを返す。特殊文字も変換する。
- center(width[, fillchar]):指定した長さ(width)をもつ中央寄せされた文字列を返す。長さが足りない場合は前後の余白を埋める文字(fillchar、デフォルトはスペース)を指定することが可能(パディング)。
- encode(encoding='utf-8', errors='strict' ):文字列を指定した文字コードに変換して返す。エラーの際にはstrictを表示する。
- expandtabs(tabsize=8):文字列内の全てのタブ文字が1つ以上のスペースで置換された、文字列のコピーを返します。スペースの数は現在の桁 (column) 位置と tabsize に依存します。タブ位置は tabsize 文字毎に存在します (デフォルト値である 8 の場合、タブ位置は 0, 8, 16 などになります)。文字列を展開するため、まず現桁位置がゼロにセットされ、文字列が 1 文字ずつ調べられます。文字がタブ文字 (\t) であれば、現桁位置が次のタブ位置と一致するまで、1 つ以上のスペースが結果の文字列に挿入されます。(タブ文字自体はコピーされません。) 文字が改行文字 (\n もしくは \r) の場合、文字がコピーされ、現桁位置は 0 にリセットされます。その他の文字は変更されずにコピーされ、現桁位置は、その文字の表示のされ方 (訳注: 全角、半角など) に関係なく、1 ずつ増加します。
検索
- count(sub[, start[, end]]):指定した文字列subが出現する回数を返す。検索範囲(start、end)を指定することも可能。
- endswith(suffix[, start[, end]]):指定した文字列suffixで終了する場合に「True」 を、そうでなければ 「False」 を返す。検索範囲(start、end)を指定することも可能。
リストメソッド
追加
- append():指定した要素を一つ末尾にインプレースで追加する。
- extend():指定したイテラブルを末尾にインプレースで追加する。
- insert():指定した位置に指定した要素をインプレースで挿入する。
削除
- remove():指定した要素をインプレースで削除する。複数該当する場合は最初の要素のみ削除する。
- pop():指定した位置の要素をインプレースで削除し、当該要素を返す。インデックスを指定しなければ、末尾の要素を削除して返す。
- clear():全ての要素をインプレースで削除する。
検索
- index():指定した要素のインデックスを返す。複数該当する場合は最初の要素のインデックスを返す。
- count():指定した要素の個数を返す。
並べ替え
- sort():要素をインプレースで並べ替える。
- reverse():要素をインプレースで逆順に並べ替える。
複写
- copy():浅いコピーを返す。
タプルメソッド
検索
- index():指定した要素のインデックスを返す。複数該当する場合は最初の要素のインデックスを返す。
- count():指定した要素の個数を返す。
集合メソッド
追加
- add():指定した要素をインプレースで追加する。重複する要素がある場合は変更なし。
削除
- pop():任意の要素をイプレースで取り除き、それを返す。集合が空の場合例外を返す。
- remove():指定した要素をインプレースで削除する。要素がない場合は例外が発生。
- discard():指定した要素をインプレースで削除する。要素がない場合も例外が発生しない
- clear():全ての要素をインプレースで削除する。
検索・判定
- isdisjoint():指定したセットと共通の要素を持たない(積集合が空集合、互いに素)か判定。
- issubset():指定したセットに全ての要素が含まれるか判定。比較演算子<=と同じ。
- issuperset():指定したセットのすべての要素を含んでいるか判定。比較演算子>=と同じ。
複写
- copy():浅いコピーを返す.
集合演算
- union():指定したセットとの和集合を返す。集合演算子|と同じ。
- difference():指定したセットとの差集合を返す。集合演算子-と同じ
- intersection():指定したセットとの交わり(積集合)を返す。集合演算子&と同じ
- symmetric_difference():指定したセットとの対象差を返す。集合演算子^と同じ。
※以下、上記の集合演算をインプレースで返す操作です。(引数はイテラブルとなります。)
- update():指定したイテラブルとの和集合をインプレースで返す。
- difference_update():指定したイテラブルとの差集合をインプレースで返す。
- intersection_update():指定したイテラブルとの交わりをインプレースで返す。
- symmetric_difference_update():指定したイテラブルとの対称差をインプレースで返す。
辞書メソッド
追加・生成
- fromkeys():指定したイテラブルからキーを受け取り、値とマッピングした新しい辞書を作成する。値は第2引数で指定可能、指定しない場合、値は「None」になる。
- setdefault():指定したキーが存在すればその値を返し、なければ指定した値を持つ要素を追加する。値は第2引数で指定可能、指定しない場合、値は「None」になる。
- update():指定した辞書をインプレースで追加する。キーが存在する場合は値が上書きされる。
削除
- pop():指定したキーが存在すれば要素を削除して値を返す。なければ指定したデフォルトを返す。デフォルトは第2引数で指定可能、指定しない場合、例外を返す。
- popitem():末尾の要素を削除してキーと値のタプルを返す。辞書が空であれば例外を返す。
- clear():全ての要素をインプレースで削除する。
検索・抽出
- get():指定したキーの値を返す。キーが存在しない場合に返す値を指定することも可能。
- items():キーと値をタプルとする要素をリストにして返す。
- keys():キーをリストにして返す。
- values():値をリストにして返す。
- setdefault():追加・生成の項目を参照。
複写
- copy():浅いコピーを返す。