Python

【Python 2】型と変数

環境

・macOS Big Sur
Python3.8

Pythonで扱うデータには種類毎の「型」があり、処理を行う際にはデータの型を揃える必要があります。

組み込み型

既に用意されている型を「組み込み型」といいます。以下に主な組み込み型を紹介します。

型の種類 型名 内容(表記)
数値 整数型(int型) -1, 0, 4
浮動小数点型(float型) 0.5, 2.0
文字列 文字列型(str型) 'Hello', 'こんにちは'
コンテナ リスト型(list型) [1, 'Python', 'C' ]
タプル型(tuple型) (1, 'Python', 'C')
辞書型(dict型) {'a': 1, 'b': 2}
集合型(set型) {1, 'Python'}
その他 ブール型(bool型) TrueかFalseのみ

変数

「変数」はいわば「データの入れ物」です。変数にデータを入れることを「代入」(assignment)といいます。変数とデータを代入演算子である「=」で結ぶことで代入することができます。

変数名の作り方には以下のルールがあります。

①アルファベット、数字、アンダースコア(_)を組み合わせて作ります。

  • 複数の単語を組み合わせる際、アンダースコアで繋いだり(小文字の単語同士をアンダースコアで繋ぐことを「snake_case」といいます)、後ろの単語の1文字目を大文字にしたりします。なお、アルファベットの大文字と小文字は別の文字として認識されます(Case sensitive)
  • データを変更しない定数(constant variable)を扱う場合は、変数名を大文字だけで作ることがあります。また、書き換えられては困る変数の場合は、1文字目をアンダースコアで始めることがあります。

②1文字目に数字は使用できません。

③キーワード(既に役割が割り振られている単語、ifやfor等)は変数名として使用できません。

変数の定義

名前をつけた変数にデータを代入することで変数の定義ができます。

変数の定義

変数名 = 値

>>> a = 10

 

上記の式では、「変数aは整数型で値10を持つ」と定義されます。なお、プログラミング言語によっては、変数の型を宣言する必要がありますが、Pythonでは代入された値に応じて自動的に判別してくれます。

なお、このように値が代入された時点で変数の型が決まる言語を「動的型付け言語」といいます。逆に、変数の型を事前に定義する必要がある言語を「静的型付け言語」と言います。

変数に新しい値が代入されると上書きされます。これを「再定義」といいます。

>>> a = 5
>>> a = 10
>>> a  # インタラクティブシェルでは、変数名を入力すると値が表示されます。
10

 

変数を使って計算をすることもできます。

>>> a = 5
>>> b = 10
>>> c = a + b
>>> c
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